Nature ハイライト
分子生物学:環状RNAがmiRNAを囲い込む仕組み
Nature 495, 7441
環状RNA(circRNA)は動物細胞で見つかっているが、その機能はわかっていない。今回、N RajewskyとJ Kjemsがそれぞれ率いる2つの研究チームからの論文によって、マイクロRNAであるmiR-7に結合する1つのcircRNAの機能が明らかになった。このcircRNAにはマイクロRNA結合部位が多数あり、1つのcircRNA分子が多数のmiRNAを結合できる「スポンジ」として機能していることがわかった。これらの研究は、circRNAが転写後調節に役割を担っていることを示唆している。
2013年3月21日号の Nature ハイライト
神経科学:発話のための脳の構成
分子生物学:環状RNAがmiRNAを囲い込む仕組み
分子生物学:細胞周期の調節を品質管理
宇宙:星形成銀河に焦点を合わせたALMA望遠鏡
地球:窒素の利用可能性の上昇と下落
地球:マントルの上をすべる
進化:イヌがヒトとの生活を選んだとき
細胞:PGE2は骨髄での幹細胞保持を調節する
細胞:多能性の確立にNANOGタンパク質が果たす役割
細胞生物学:オートファゴソームの起源の再検討