Nature ハイライト

地球:北米西部はどのようにして出来たか

Nature 496, 7443

北米西部の山岳地帯と原始太平洋プレート(海面~深さ1,500 km)の3D画像。プレートの色は深さ200 kmごとに変化している。
北米西部の山岳地帯と原始太平洋プレート(海面~深さ1,500 km)の3D画像。プレートの色は深さ200 kmごとに変化している。 | 拡大する

Credit: Karin Sigloch

北米西部の地質学的性質がどのようにして発達したかについて広く受け入れられている説明では、ファラロン海洋プレートがコンベヤベルトとして働き、北米プレートの下に沈み込む際に地殻テレーンを大陸縁辺へと運んでいると考えられている。このモデルでは、集積したテレーンの多くの性質を説明できない。今回K SiglochとM Mihalynukは、下部マントルスラブの新しいトモグラフィー画像とこの地域の深部マントル構造のモデルに基づいて、これとは別のモデルを提示している。白亜紀には北米西部に一連の島弧があり、その下で原始太平洋プレートがほぼ静止した海溝に沈み込んでいたと、彼らは提案している。スラブの上で、長寿命の火山列島と沈み込み複合体が成長し、北米が火山列島に乗り上げた時に北米に集積して、コルディレラ山系が形成されたというのだ。

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