Nature ハイライト
構造生物学:結合型および非結合型のクリプトクロムの構造
Nature 496, 7443
クリプトクロムは植物と動物の両方で見つかっている光受容体であり、概日時計機能に必要である。今回、N Zhengたちは哺乳類のクリプトクロムタンパク質であるCRY2の遊離状態および結合状態の結晶構造を初めて報告した。他の光感受性クリプトクロムと比べると、全く新しい、予想外の特徴が、構造解析から明らかになり、クリプトクロムが時計経路でどのように機能するのかを理解するための枠組みが確立された。哺乳類のFボックスタンパク質FBXL3が、そのC末端尾部のトリプトファンでCRY2のFAD結合ポケットを占有することによりCRY2を捕捉する機構は、特に関心を集めそうだ。
2013年4月4日号の Nature ハイライト
古気候:鮮新世における海の気候モデル
地球:北米西部はどのようにして出来たか
遺伝:条虫類4種のゲノム塩基配列の解読
構造生物学:結合型および非結合型のクリプトクロムの構造
物理:量子磁気スイッチング
ナノテクノロジー:ナノ粒子結晶の3D観測
ゲノミクス:パンコムギの祖先2種のゲノム解読
生化学:サーチュインが持つタンパク質リシンデアセチラーゼ活性
生化学:これまでに例のないホスホノ基転移反応を触媒する酵素