Nature ハイライト

生物地球化学:陸水からの二酸化炭素輸送

Nature 503, 7476

米国コロラド州のコロラド川。
米国コロラド州のコロラド川。 | 拡大する

Credit: Peter Raymond

ここ数十年間で、陸水から相当な量の二酸化炭素が大気中へ放出されていることが徐々に知られるようになった。だがこれまで、どのくらいの量の炭素がこのような形で輸送されているか、全球の見積もりを得ることは難しかった。今回、新たなデータセットとこの問題への系統だった取り組みを組み合わせて、河川、湖沼、貯水池からの全球の炭素放出速度が、年当たり約2ペタグラムであると見積もられた。この値は、河川の寄与があるため、以前の見積もりより大きい。新たに行われた解析によって、河川から二酸化炭素が活発に放出されている領域が全球的に特定され、地表面のわずか20%で二酸化炭素フラックスの約70%が生じていることが分かった。

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