Nature ハイライト
生物地球化学:陸水からの二酸化炭素輸送
Nature 503, 7476
ここ数十年間で、陸水から相当な量の二酸化炭素が大気中へ放出されていることが徐々に知られるようになった。だがこれまで、どのくらいの量の炭素がこのような形で輸送されているか、全球の見積もりを得ることは難しかった。今回、新たなデータセットとこの問題への系統だった取り組みを組み合わせて、河川、湖沼、貯水池からの全球の炭素放出速度が、年当たり約2ペタグラムであると見積もられた。この値は、河川の寄与があるため、以前の見積もりより大きい。新たに行われた解析によって、河川から二酸化炭素が活発に放出されている領域が全球的に特定され、地表面のわずか20%で二酸化炭素フラックスの約70%が生じていることが分かった。
2013年11月21日号の Nature ハイライト
生物地球化学:陸水からの二酸化炭素輸送
発生生物学:母性・胚性転移の引き金
微生物学:持続生残細胞に効く抗生物質
分子生物学:非コードRNAがDNAメチル化を妨げる
宇宙:地球に似ているが、暑過ぎる
進化:集団のサイズは文化的遺産に影響する
免疫:よく見られる皮膚疾患への細菌の関わり
免疫:HIVが自然免疫を巧みにかわす仕組み
分子生物学:状況変化に応じた体温調節
植物:適切な温度で花が形成される仕組み