Nature ハイライト
免疫:HIVが自然免疫を巧みにかわす仕組み
Nature 503, 7476
マクロファージは、病原体を検知し、自然免疫応答を引き起こすための免疫細胞である。ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)はマクロファージに感染するが、自然免疫を活性化しない。今回G Towersたちは、これが、核への進入と標的化を協調するのに関わっている特異的な共因子がHIV-1のキャプシドへ引き寄せられるためであることを明らかにした。キャプシドと共因子の間のこのような相互作用が、ウイルスの変異や共因子の欠損、あるいは共因子の移動の薬理学的阻害によって妨げられると、ウイルスDNAはサイクリックGMP-AMPシンターゼなどの自然免疫センサーによって検知されるようになる。
2013年11月21日号の Nature ハイライト
生物地球化学:陸水からの二酸化炭素輸送
発生生物学:母性・胚性転移の引き金
微生物学:持続生残細胞に効く抗生物質
分子生物学:非コードRNAがDNAメチル化を妨げる
宇宙:地球に似ているが、暑過ぎる
進化:集団のサイズは文化的遺産に影響する
免疫:よく見られる皮膚疾患への細菌の関わり
免疫:HIVが自然免疫を巧みにかわす仕組み
分子生物学:状況変化に応じた体温調節
植物:適切な温度で花が形成される仕組み