Nature ハイライト

進化:集団のサイズは文化的遺産に影響する

Nature 503, 7476

人類の重要な特性の1つに、文化を累積する能力、すなわち学習した行動を世代から世代へと伝えていく能力がある。理論的研究では、文化の発達には集団のサイズが重要な要因であり、集団が小さ過ぎると情報は徐々に失われ、集団が十分に大きいと情報は次第に増えていくと考えられている。M Derexたちは、任意参加の被験者集団に実験としてコンピューターゲームをさせることにより、こうした予想を裏付ける証拠を見いだしている。ある過程を繰り返す際に、小集団では複雑な作業を完遂したり単純作業を改善したりする能力を維持できないが、より大きな集団では、どちらのタイプの作業も時とともに改善されることがあるのが示された。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度