Nature ハイライト
発生生物学:母性・胚性転移の引き金
Nature 503, 7476
胚発生に際して接合子の発生プログラム開始に関与する重要な因子群が今回突き止められた。受精後、母性因子は発生を誘導し、母性・胚性転移に際して接合子ゲノムの活性化を引き起こす。A Giraldezたちは、機能喪失解析、ハイスループットのトランスクリプトーム塩基配列解読、リボソームフットプリント法を用い、ゼブラフィッシュ胚での接合子性転写の開始や母性転写産物の除去に、多能性因子Nanog、Pou5f1、SoxB1が重要な役割を果たすことを明らかにした。これらの知見は、胚発生機構と、多分化能および再プログラム化の誘導とが関連する可能性を示している。
2013年11月21日号の Nature ハイライト
生物地球化学:陸水からの二酸化炭素輸送
発生生物学:母性・胚性転移の引き金
微生物学:持続生残細胞に効く抗生物質
分子生物学:非コードRNAがDNAメチル化を妨げる
宇宙:地球に似ているが、暑過ぎる
進化:集団のサイズは文化的遺産に影響する
免疫:よく見られる皮膚疾患への細菌の関わり
免疫:HIVが自然免疫を巧みにかわす仕組み
分子生物学:状況変化に応じた体温調節
植物:適切な温度で花が形成される仕組み