Nature ハイライト

材料科学:液体の磁性

Nature 504, 7479

液晶中に懸濁した磁性粒子が自発的に配向して強磁性状態になる可能性があるという考えは、何十年も前に提唱されたが、実験的に確認されていなかった。今回A Merteljたちは、ナノサイズの強磁性小板をネマチック液晶に懸濁させて、強磁性状態を実現した。小板の形状が強磁性秩序の発達のカギとなる。得られた「液体磁石」相は、非常に小さい磁場に応答するので、新しい磁気光学デバイスにつながる可能性がある。

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