Nature ハイライト

生態学:老齢林の重要性

Nature 507, 7490

米国西部シエラネバダ山脈にそびえるマツ科マツ属の針葉樹ウエスタンホワイトパインの大木。世界最大級の高木は成長も世界最速らしい。
米国西部シエラネバダ山脈にそびえるマツ科マツ属の針葉樹ウエスタンホワイトパインの大木。世界最大級の高木は成長も世界最速らしい。 | 拡大する

Credit: Rob Hayden

老齢林とそれを構成する高木の葉が固定する炭素の量は若齢林より少ないが、これは個々の高木のレベルでも当てはまるのだろうか。その答えはノーであることが、400種を超える高木を全球的に分析した研究で明らかになった。それどころか、若くてまだ小さい高木よりも高齢で大型の高木の方が、より迅速に炭素を蓄積していることが分かった。これは、加齢に伴う葉数の増加と森林密度の低下を考慮することで、他のレベルでの影響と整合可能である。大型の高木の速やかな成長は、陸上炭素循環および全球気候システムへの森林からのフィードバックで大型の高木が、その数の割には非常に重要な役割を果たしている可能性を意味している。

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