Nature ハイライト
生態学:老齢林の重要性
Nature 507, 7490
老齢林とそれを構成する高木の葉が固定する炭素の量は若齢林より少ないが、これは個々の高木のレベルでも当てはまるのだろうか。その答えはノーであることが、400種を超える高木を全球的に分析した研究で明らかになった。それどころか、若くてまだ小さい高木よりも高齢で大型の高木の方が、より迅速に炭素を蓄積していることが分かった。これは、加齢に伴う葉数の増加と森林密度の低下を考慮することで、他のレベルでの影響と整合可能である。大型の高木の速やかな成長は、陸上炭素循環および全球気候システムへの森林からのフィードバックで大型の高木が、その数の割には非常に重要な役割を果たしている可能性を意味している。
2014年3月6日号の Nature ハイライト
地球:カンラン石の変形
医学:インフルエンザウイルスの進化を把握
植物科学:融通の利く硝酸輸送体
宇宙:星の周りで生まれつつある円盤内の化学構造
オプトメカニクス:新しい観点で電波を見る
材料科学:新しい分子準結晶材料
生態学:老齢林の重要性
神経科学:音声言語の処理には左右の脳半球が関わっている
細胞:再プログラム化による染色体再生
細胞:シトルリン化は多能性調節の鍵である
がん:紫外線は黒色腫の転移を誘導する