Nature ハイライト
分子物理学:分子を極低温に冷却する
Nature 508, 7494
研究に使うのに十分な量の低温分子は、基礎物理学から宇宙化学に至る多くの分野で必要とされている。A Hansenたちは、内部回転状態の冷却を目的とするヘリウムバッファーガス冷却技術と、並進状態の冷却を目的とする「共同」衝突冷却技術を組み合わせて使えば、分子イオンの全自由度の高効率冷却が達成できることを実証した。最も注目すべきことは、回転冷却の技術の有効性であり、これにより、もっと大きな分子でそうした研究が可能になる見通しが強まった。
2014年4月3日号の Nature ハイライト
血管生物学:神経活動に応じた血流量の変化
構造生物学:細菌毒性因子Tcの構造
分子生物学:Poly(A)尾部と翻訳制御
宇宙:ちっぽけなカリクロでも自身の環系を持っている
分子物理学:分子を極低温に冷却する
光物性:高エネルギー光子に注目
地球物理学:新しい月の年代決定
細胞:ヒト繊維芽細胞から作製された肝細胞
がん:急性リンパ芽球性白血病での染色体粉砕
免疫:ビタミンAは仔の免疫に必要とされる