Nature ハイライト
免疫:HIV-1中和抗体の生成過程
Nature 509, 7498
HIV-1中和抗体が生成する仕組みの解明を進めることは、より効果の高いエイズワクチンの設計に役立つと考えられる。今回J Mascolaたちは、ウイルスエンベロープの可変V1V2領域を標的とする、重要な種類のHIV-1中和抗体が生成される免疫学的経路を明らかにした。これらの抗体は、HIV-1感染初期に、CD4結合部位を標的とする抗体よりも高い頻度で誘導される。そして抗原結合を増強する抗体可変ドメインの変異が起こりやすい過程である親和性成熟が比較的軽度であることを特徴としている。
2014年5月1日号の Nature ハイライト
細胞:タンパク質合成の微妙なバランス
免疫:HIV-1中和抗体の生成過程
宇宙:トップスピンで自転する系外惑星がか座β星b
光学:原子光学にかなった単一分子光子
有機化学:キラリティーが新たな次元に
気候科学:4万5000年間の東インド洋の気候記録
地球:マントルメルトが滑らかにするテクトニックプレートの動き方
生態学:コンゴの雨林で失われつつある緑
細胞:初期胚を再プログラム化する
構造生物学:血小板凝集に関わる重要なGPCRの構造