Nature ハイライト

光学:原子光学にかなった単一分子光子

Nature 509, 7498

量子通信の戦略は、単一光子源から波長領域が非常に狭い高い光子束が得られ、さらにこの波長領域が他のシステム構成要素のスペクトルに整合することにかかっている。この点に関して、単一有機色素分子は有望である。それは、有機色素分子では、高い光子束で狭帯域幅の発光と多数の可能なスペクトル線の組み合わせが得られ、そのスペクトル線を、色素分子と一体化されることになる系の遷移と整合するように選択することが原理的には可能だからである。今回、P Siyushevたちは、分子系が放出する光子と原子蒸気量子メモリーとのインターフェースをとることによって、そのような一体化が可能となる例を示している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度