Nature ハイライト

構造生物学:低分子RNAのRsmZは「タンパク質のスポンジ」として機能する

Nature 509, 7502

細菌の毒性には、RsmZなどの非コードRNAによる一般的な転写後調節系が関わっていることがある。このようなRNAは、阻害性タンパク質(通常はCsrA型タンパク質RsmE)を引き離して、その標的mRNAを遊離状態にすることで翻訳活性化を促進する。F Allainたちは、NMRとパルス電子常磁性共鳴分光法を使って、RsmE二量体がRsmZ上に集まって70 kDaのリボ核タンパク質粒子が組み立てられ、それによってRsmZが分解から守られる仕組みを明らかにした。これらのデータは、RsmZがタンパク質に対して強力な「スポンジ」として作用して、タンパク質を吸着・隔離して保持し、放出する様子を示している。

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