Nature ハイライト
有機合成:さらに簡単にできる炭素–炭素結合
Nature 516, 7531
これまで作製が不可能だったり面倒だったりした分子を簡単に作製できる新しいタイプの炭素–炭素形成反応が開発されたことが、今回報告されている。この合成手順は、ヘテロ原子置換オレフィンと電子不足オレフィンの相互作用を利用し、単純な鉄触媒と安価なシランを用いて多置換炭素–炭素結合を形成するものである。著者たちは、この反応の実例を60例以上提示し、さまざまな基質に応用できることを示している。この反応は、高分子、色素、医薬、半導体などの有機化合物の設計に関連している。
2014年12月18日号の Nature ハイライト
有機合成:さらに簡単にできる炭素–炭素結合
生化学:神経疾患へのAUTS2の関与
構造生物学:A型インフルエンザウイルスポリメラーゼの完全構造
宇宙物理学:星団は同い年
材料科学:マルチフェロイック性を2段階で使う
生態:国境なき保全を
感染症:乾季の蚊はどこへ?
免疫学:抗インフルエンザ抗体の作出法
がん:遺伝子編集で肺がんの機構が明らかに
細胞:真核生物ゲノムの折りたたみ