Nature ハイライト
宇宙物理学:星団は同い年
Nature 516, 7531
ハッブル宇宙望遠鏡による星団NGC 1651の観測結果から、十分に年老いて主系列を脱した星の色光度分布が、「単一年齢」の星のみの集団の存在と一致することが明らかになった。この結論は、5億歳より年老いている星団、例えば約20億歳であるNGC 1651が、年齢や金属量の異なる複数の星の集団からなるとする、現在の一般的な考え方に反するものである。複数の集団の存在を裏付ける証拠は見つからなかったことから、中間年齢星団に観測される拡張主系列ターンオフ領域は、星の年齢の幅が広いことではなく、高速回転する星の集団の存在を示していると考えられる。
2014年12月18日号の Nature ハイライト
有機合成:さらに簡単にできる炭素–炭素結合
生化学:神経疾患へのAUTS2の関与
構造生物学:A型インフルエンザウイルスポリメラーゼの完全構造
宇宙物理学:星団は同い年
材料科学:マルチフェロイック性を2段階で使う
生態:国境なき保全を
感染症:乾季の蚊はどこへ?
免疫学:抗インフルエンザ抗体の作出法
がん:遺伝子編集で肺がんの機構が明らかに
細胞:真核生物ゲノムの折りたたみ