Nature ハイライト
分子生物学:CRISPR-Cas9を遺伝子発現の調節に使う
Nature 517, 7536
CRISPR-Cas9系は、ゲノム編集や特定遺伝子の転写調節の強力な手段となることが明らかになっている。F Zhangたちは今回、この系を、内在性遺伝子の転写をゲノム規模で特異的かつ強力に活性化できるように改変し、機能的ゲノム解析の大規模スクリーニングに使えるようにした。この改変CRISPR-Cas9系を用い、黒色腫細胞で活性化によりBRAF阻害剤耐性を与える遺伝子についてゲノム規模のスクリーニングを行った結果、こうしたスクリーニングの実用性が実証され、新たな耐性機構の候補も見つかった。
2015年1月29日号の Nature ハイライト
気候科学:地球温暖化が停滞している期間の気候モデル
植物科学:シロイヌナズナでの二次細胞壁合成
分子生物学:CRISPR-Cas9を遺伝子発現の調節に使う
天文学:低温星の年齢測定
量子物理学:ローレンツ対称性の新しい検証
ゲノミクス:ヒトゲノムの大規模塩基配列解読
医学:結核性肉芽腫での血管新生
幹細胞:幹細胞による肺の再生
構造生物学:DNAメチルトランスフェラーゼの自己阻害と活性化