Nature ハイライト

天文学:低温星の年齢測定

Nature 517, 7536

恒星の年齢を推定する標準的な方法は、最も多い恒星のタイプ、つまり太陽やそれより小さい質量の低温星に適用する場合には、信頼性に欠ける。今回S Meibomたちは、低温星の自転周期から精度よく年齢を決定する方法(ジャイロクロノロジー)の経験的な較正と検証結果について報告している。著者たちは、ケプラー宇宙望遠鏡による星団研究(Kepler Cluster Study)よって測定された、25億歳の星団NGC 6819中の低温星30個の自転周期を使って、時間とともに角運動量が失われる速度を較正した。これまでこのような測定は、10億歳以下の星団においてのみ可能であった。これらの周期から、星団の年齢における自転周期と恒星質量の間の明確な関係が明らかになり、銀河系に多数存在する低温星の年齢が10%程度の精度で得られることになると考えられる。

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