Nature ハイライト
構造生物学:広範な活性を持つ抗デングウイルス抗体の構造
Nature 520, 7545
最近、デングウイルスの4つの血清型全てを強力に中和するヒト広範囲中和抗体の主要なクラスが明らかになり、重症型デング熱を防御するワクチンを設計できる可能性が高まっている。今回、A Rouvinskiたちは、このような抗体のうちの4つについて、デングウイルスのエンベロープタンパク質Eの水溶性二量体と複合体を形成した状態のX線結晶構造を報告している。これらの抗体は四次構造エピトープを認識し、デングウイルスの4つの血清型全てに対する強力な中和活性を示した。
2015年4月2日号の Nature ハイライト
生態学:土地利用の変化が生物多様性の喪失に結び付く
神経科学:自閉症はδカテニンの機能喪失と関連する
がん:p53による腫瘍抑制の新機構
惑星科学:惑星の親星方向への移動を妨げる仕組み
量子物理学:ホン–オウ–マンデル実験におけるヘリウム4
光化学:溶液中の遷移金属錯体のダイナミクス
古生物学:有顎脊椎動物の起源を探る
植物科学:miRNAの前駆体は調節性ペプチドをコードしている
免疫学:皮膚の細菌と免疫系の間の相互作用
構造生物学:広範な活性を持つ抗デングウイルス抗体の構造