Nature ハイライト
神経科学:意思決定の神経的関連
Nature 520, 7546
ヒト以外の霊長類のこれまでの研究で、意思決定のための証拠蓄積の神経的関連が、脳のさまざまな領域で報告されており、主な領域は、後部頭頂皮質と前前頭皮質の前頭眼野(FEF)である。C Brodyたちは、それらの知見を検証するために、聴覚証拠の蓄積と意思決定の課題を行っているラットで、ニューロンの発火率と証拠の表現の正確な関係を測る方法を開発した。その結果、前前頭皮質が証拠蓄積の神経回路の一部であるとする現在の見解に反し、頭頂皮質領域と前前頭皮質領域のニューロンは意思決定に際して異なる関係を持つことが示唆された。
2015年4月9日号の Nature ハイライト
神経科学:新旧の記憶が共存する機序
生物工学:ゲノム編集に使える小さなCas9系酵素
代謝:血管新生の炭素源となる脂肪酸
宇宙物理学:原始惑星系円盤内の複雑な有機物
惑星科学:土星の自転周期を見直す
惑星科学:月と地球の類似性は衝突体の組成によって説明できる
人類学:レバントはヨーロッパへの架け橋
神経科学:意思決定の神経的関連
神経科学:脳の発生を変化させる遺伝的バリアント
健康科学:心疾患のリスクと母親の年齢
分子生物学:Paf1は遺伝子サイレンシングを妨げる