Nature ハイライト
神経科学:脳の発生を変化させる遺伝的バリアント
Nature 520, 7546
3万717人を対象にした全ゲノム関連研究から、脳の特定の皮質下領域(運動や学習、記憶、動機付けに関連する機能に関わっていることが知られる領域)の構造に影響を及ぼす複数のありふれた遺伝的バリアントが見つかった。この結果は、ヒトの脳の発生に見られる変動性の原因を探るための手掛かりとなり、精神神経機能障害の機序の解明に役立つ可能性がある。特に興味深いのは6つの新しい遺伝子座で、これらは被殻や尾状核の体積と頭全体の大きさに影響を及ぼす。
2015年4月9日号の Nature ハイライト
神経科学:新旧の記憶が共存する機序
生物工学:ゲノム編集に使える小さなCas9系酵素
代謝:血管新生の炭素源となる脂肪酸
宇宙物理学:原始惑星系円盤内の複雑な有機物
惑星科学:土星の自転周期を見直す
惑星科学:月と地球の類似性は衝突体の組成によって説明できる
人類学:レバントはヨーロッパへの架け橋
神経科学:意思決定の神経的関連
神経科学:脳の発生を変化させる遺伝的バリアント
健康科学:心疾患のリスクと母親の年齢
分子生物学:Paf1は遺伝子サイレンシングを妨げる