Nature ハイライト
電気化学:より優れたアルミニウムイオン電池
Nature 520, 7547
アルミニウム(Al)は安価な上に有用な電気特性を持つため、再充電できるAlイオン電池ならば安全な電池技術が実現可能と考えられる。しかし、カソードの材料や貧弱なサイクル性能などの解決の難しい問題は依然存在する。今回、H Daiたちが、1分以内で充電できるAlイオン電池について報告している。この電池は、これまでに報告されているデバイスと比較すると、大幅に改善されたサイクル寿命を持ち、容量がほとんど低下しない。この電池は、不燃性のイオン液体電解質を用いて、Alの電気化学な析出および溶解と、新規の三次元グラファイト発泡体カソードへのクロロアルミン酸塩陰イオンのインターカレーション/デインターカレーションを通して動作する。
2015年4月16日号の Nature ハイライト
構造生物学:アディポネクチン受容体の構造
構造生物学:ヒトP2Y1受容体の構造
電気化学:より優れたアルミニウムイオン電池
有機化学:フロー法を用いた精密化学品の合成
地球化学:水星をちょっと加えるだけ
生態学:魚を乱獲されたサンゴ礁の回復
人間行動学:情緒的な出来事により弱かった記憶が強められる
神経科学:喉の渇きを制御する神経回路
がんゲノミクス:腫瘍の転移に固有の複雑性
乳がん:血管をまねることで転移を促す
がん:低酸素が腫瘍細胞に有利に働く