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植物科学:マメ科植物が窒素固定細菌を識別する仕組み

Nature 523, 7560

根粒菌Rhizobiumはマメ科植物の根に感染し、そこで窒素固定を行う根粒の形成を誘導する。こうした共生関係は、窒素肥料の必要性を低減させるため、農業上重要である。しかし、マメ科植物は、何千もの不適合な土壌細菌と出会う中で、これらの有益なパートナーをどのようにして識別するのだろうか。細菌の細胞表面にある菌体外多糖が、このような微生物と多細胞生物の相互作用に重要であることは知られている。J Stougaardたちは今回、野生のマメ科植物であるミヤコグサ(Lotus japonicus)での根粒菌の認識に関わる菌体外多糖受容体(EPR3)を明らかにしている。マメ科植物が根粒形成因子(Nod factor)として知られている細菌のシグナル伝達分子を認識するとEPR3の発現が誘導される。この受容体は適合する菌体外多糖を識別することで共生菌感染を調節している。

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