Nature ハイライト
ナノスケール材料:量子ドットをつなぐペロブスカイト
Nature 523, 7560
有機ハロゲン化物ペロブスカイト型半導体は、そのオプトエレクトロニクス特性から、次世代太陽電池への応用が非常に有望である。今回Z Ningたちが、コロイド量子ドットのホスト媒質という、そうした半導体のもう1つの有力な利用法を実証している。量子ドットとペロブスカイトマトリックスの界面でほぼ完全な原子スケールの整合性が見られることがこのハイブリッド系の重要な特徴であり、これによってペロブスカイトの効率の高い電荷輸送と量子ドットの高い放射効率をうまく組み合わせた材料が得られる。
2015年7月16日号の Nature ハイライト
地球化学:大陸地殻の形成
植物科学:マメ科植物が窒素固定細菌を識別する仕組み
がん:乳がんでのステロイド受容体のクロストーク
宇宙化学:天の川銀河に発見されたフラーレンC60
ナノスケール材料:量子ドットをつなぐペロブスカイト
発生生物学:ナノチューブで情報交換する幹細胞
神経免疫学:脳のリンパ管系
免疫学:リンパ球形成のスフィンゴ脂質による抑制
システム生物学:調節経路の進化を系レベルで見る
構造生物学:レトロウイルス組み込みの選択性を突き止める