Nature ハイライト
発生生物学:無脊椎動物に見られる頭部様の前駆構造
Nature 524, 7566
脊椎動物と他の動物、特に最も近縁な尾索動物(被嚢類)とを区別する上で、おそらく最も分かりやすい特徴は、眼、耳、鼻といった特殊な感覚器官を備えた頭部の存在である。では、尾索動物には頭部の原型は存在しているのだろうか。M Levineたちの今回の研究によれば、その答えは条件付きのイエスだ。彼らは、尾索動物のカタユウレイボヤ(Ciona intestinalis)に、脊椎動物の特殊な感覚器官の基盤を作る神経プラコードとおそらく相同な「原型プラコード」を形成するための遺伝的要素が備わっていることを明らかにした。
2015年8月27日号の Nature ハイライト
進化学:真核生物が有する原核生物遺伝子の起源
構造生物学:明らかになったフリッパーゼの機構
プラズマ物理学:航跡場プラズマによって加速される陽電子
フォトニクス:銅によってさらに実用化に近づいた原子レーザー
化学:複数の触媒で炭素–炭素結合を形成する
発生生物学:無脊椎動物に見られる頭部様の前駆構造
神経科学:網膜の運動検出器の解明
発生生物学:Mycによる細胞競合
細胞生物学:タンパク質輸送に関連したミトコンドリア機能障害