Nature ハイライト

構造生物学:ホスホン酸塩の細菌による分解

Nature 525, 7567

リン酸が不足しているとき、一部の細菌は、安定な炭素–リン結合を切断する特殊化した酵素装置を持つために、有機ホスホン酸化合物を利用できる。これにどのような機構が関わっているかはよく分かっていない。D Brodersenたちは今回、大腸菌(Escherichia coli)由来の240キロダルトンのC–Pリアーゼ複合体の結晶構造を決定した。この構造には活性部位と思われる箇所が2つ含まれていて、それらが有機ホスホン酸化合物をATPと共役させ、続いてC–P結合を加水分解しているらしい。

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