Nature ハイライト
DNAナノ構造:DNA折り紙をもっとコントロール
Nature 525, 7567
DNA折り紙は、設計された分子部品を組み立てて1個の安定構造体を形成するための有望な自己集合技術であるが、より大きく複雑な構造体の形成を目的とする場合、ミスフォールディング(誤った折りたたみ)が問題になり得る。今回K Dunnたちは、この組み立て過程を調べ、どのようにすれば目的の構造体形成に向けた組み立てを誘導できるかを、特に系内の局所の相互作用およびステープル鎖の長距離の相互作用の強さを制御することで示した。従って、組み立て経路を含むように合理的な設計過程を拡張することで、より再現性の高い合成が可能になり、DNA折り紙がナノ製造技術として急発展を続けることができるはずである。
2015年9月3日号の Nature ハイライト
神経科学:神経変性の新しい機構
神経科学:シナプトタグミン–SNARE複合体の構造
構造生物学:ホスホン酸塩の細菌による分解
超伝導:超伝導のさらなる展望
DNAナノ構造:DNA折り紙をもっとコントロール
気候科学:水は用途によって違う
生物地理学:植物種の移出入
心疾患:僧帽弁異常の遺伝的原因
がん:変異型PIK3CAが乳腺細胞の運命に与える影響
細胞生物学:食餌はミトコンドリアの健康状態に影響する
免疫学:方向性特異的なDNA連結