Nature ハイライト
大気科学:海上大気中で氷を形成する「生物学的な」粒子
Nature 525, 7568
雲の中に存在する氷は、雲の寿命や放射特性に影響を及ぼす可能性がある。海のしぶきが、雲中の氷の形成粒子としてどの程度の役割を果たしているのかは、まだよく分かっていない。今回、大気環境における氷雲の形成に適した条件下では、おそらく植物プランクトンの細胞浸出液に由来する海と大気の界面の有機物が、氷の核となることが見いだされた。モデルシミュレーションの結果は、海洋有機物が、南大洋などの遠隔海洋環境における氷核粒子の重要な供給源となる可能性を示唆している。
2015年9月10日号の Nature ハイライト
がん:変異型p53はヒストンメチル化と関連する
構造生物学:ヒトγ-セクレターゼの構造
宇宙物理学:星形成銀河中の一酸化炭素雲
材料化学:タンパク質–DNAハイブリッドを作る新しい方法
大気科学:海上大気中で氷を形成する「生物学的な」粒子
神経科学:ドーパミン作動性ニューロンとGABA作動性ニューロンが報酬を評価
神経疾患:アルツハイマー病のアミロイドβ病変の伝播についての手掛かり
計算生物学:集団の中で希少な細胞を目立たせる
がん:固形腫瘍進化の3Dモデル
植物科学:植物ホルモンであるジャスモン酸のシグナル伝達