Nature ハイライト
神経科学:ドーパミン作動性ニューロンとGABA作動性ニューロンが報酬を評価
Nature 525, 7568
連合学習の成立には、予測した報酬と実際の報酬の比較が必要であり、この過程は腹側被蓋野のドーパミン作動性ニューロンが担うと考えられている。しかし、この「予測誤差」がどのようにして計算されるかについては多くの議論がある。内田直滋(米国ハーバード大学)たちは今回、光遺伝学的手法と細胞外記録法を組み合わせて行動中のマウスに適用し、予測誤差の計算が除算ではなく減算であることや、腹側被蓋野のGABA作動性ニューロン(報酬予測を符号化する)がドーパミン作動性ニューロンに対して予測誤差の計算を促す信号を送っていることを明らかにした。
2015年9月10日号の Nature ハイライト
がん:変異型p53はヒストンメチル化と関連する
構造生物学:ヒトγ-セクレターゼの構造
宇宙物理学:星形成銀河中の一酸化炭素雲
材料化学:タンパク質–DNAハイブリッドを作る新しい方法
大気科学:海上大気中で氷を形成する「生物学的な」粒子
神経科学:ドーパミン作動性ニューロンとGABA作動性ニューロンが報酬を評価
神経疾患:アルツハイマー病のアミロイドβ病変の伝播についての手掛かり
計算生物学:集団の中で希少な細胞を目立たせる
がん:固形腫瘍進化の3Dモデル
植物科学:植物ホルモンであるジャスモン酸のシグナル伝達