Nature ハイライト
古人類学:中国に初期のホモ・サピエンス
Nature 526, 7575
道県(中国南部)の福岩洞で見つかった解剖学的現生人類の47本の歯は、少なくとも8万年前のこの地域に解剖学的現生人類がいたことを示しており、さらに、この年代は12万年前までさかのぼる可能性もある。これは、レバント地方やヨーロッパに現生人類が現れた時期より3万~7万年も早い年代である。今回見つかった現生人類は、中国北部および中央部にいたヒト族と比べてはるかに現代人的な形態をしていた。この発見によって人類史の複雑さがいっそう深まり、未発見の事柄がまだたくさんあることが明らかになった。
2015年10月29日号の Nature ハイライト
学習と記憶:記憶検索を標的として制御する
免疫学:ガスダーミンDの自然免疫における役割
宇宙:彗星67Pにある酸素分子
量子物理学:ベル不等式の新しい検証
化学:S-アリール・コンジュゲートの新しい合成法
気候科学:氷床の動きと融解水の関連性
古人類学:中国に初期のホモ・サピエンス
がん:高リスク型の神経芽細胞種におけるTERT変異
がん:組織再生におけるYapの役割
微生物学:競争によって多剤耐性菌を打ち負かす