Nature ハイライト
心理学:子供が「それは不公平だ」と思うようになるとき
Nature 528, 7581
これまでの研究で、ヒトは小児期に公平性の感覚を持つようになることが明らかになっているが、この感覚の2つの要素、すなわち自分が不公平に扱われることの回避(不利な不公平の回避)と、他者が不公平に扱われているのを見ることの回避(有利な不公平の回避)が、文化によってどのように違っているのかはよく分かっていない。今回、7つの文化集団を対象にした実験から、不利な不公平の回避は小児期の初期に現れ、全ての文化集団で一貫して見られることが分かった。一方、有利な不公平の回避は、小児期のもっと遅い時期に現れ、しかも調べた7つのうち3つの文化集団でしか見られなかった。
2015年12月10日号の Nature ハイライト
量子物理学:手に負えないスペクトルギャップ問題
細胞内シグナル伝達:カルシウムシグナルを介した食餌刺激
多能性幹細胞:CAF-1は細胞運命の変化を阻止する障壁である
免疫学:Treg細胞の居場所と自己免疫
分子生物学:Pol IIIの高分解能構造
触媒化学:高まるディーゼル燃料生産の将来性
気候変動:将来の降水量に対するモデル計算の答え
固体地球科学:岩石の摩擦はスケールの問題
心理学:子供が「それは不公平だ」と思うようになるとき
微生物学:メトホルミンが腸内マイクロバイオームに与える影響
がん幹細胞:腫瘍の不均質性の急速な進化