Nature ハイライト
化学:ネットワーク解析を用いた複雑分子の合成戦略
Nature 528, 7583
R Sarpongたちは今回、1970年代にE J Coreyがまとめ上げた「ネットワーク解析」法を発展させて、ジテルペノイドアルカロイドに属する複数の分子を合成する統一的戦略を開発した。彼らは、この戦略を用いて、ワイサコニチン(weisaconitine)D、リルジェストランジニンや、ゴマンドニンのコア部の合成を容易にする汎用的な合成中間体を特定した。今回開発されたウェブ上の決定論的なグラフ化プログラムは、ジテルペノイドアルカロイドだけでなく、構造が複雑で厄介な分子の解析や合成に、より広く応用できる可能性がある。
2015年12月24日号の Nature ハイライト
化学:ネットワーク解析を用いた複雑分子の合成戦略
集団遺伝学:古代DNAから推定される選択圧
環境微生物学:硝化を考え直すべきとき
発症機序:嚢胞性繊維症インタラクトーム
免疫学:17型ヘルパーT細胞の病原性を修飾する因子
高エネルギー宇宙物理学:明らかにされた高速電波バースト天体
工学:全てを備えたチップ
材料科学:マグネシウム合金複合材料の新しい作製法
免疫学:腸の修復機構
結核:ATG5タンパク質の感染防御における役割