Nature ハイライト

化学:ネットワーク解析を用いた複雑分子の合成戦略

Nature 528, 7583

R Sarpongたちは今回、1970年代にE J Coreyがまとめ上げた「ネットワーク解析」法を発展させて、ジテルペノイドアルカロイドに属する複数の分子を合成する統一的戦略を開発した。彼らは、この戦略を用いて、ワイサコニチン(weisaconitine)D、リルジェストランジニンや、ゴマンドニンのコア部の合成を容易にする汎用的な合成中間体を特定した。今回開発されたウェブ上の決定論的なグラフ化プログラムは、ジテルペノイドアルカロイドだけでなく、構造が複雑で厄介な分子の解析や合成に、より広く応用できる可能性がある。

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