Nature ハイライト
発症機序:嚢胞性繊維症インタラクトーム
Nature 528, 7583
J Yatesたちは今回、CoPIT(co-purifying protein identification technology)と呼ばれる、新しい詳細なプロテオミクス解析法を用いて、野生型CFTR(cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)およびその変異型で嚢胞性繊維症の主要な原因であるΔF508 CFTRと相互作用するタンパク質群を発見したことを報告している。彼らは、ヒストンデアセチラーゼ阻害薬によるチャネル機能の救済で再構築される、変異体特異的なインタラクトームを明らかにした。これらの結果から、CFTRの機能に有害あるいは重要なネットワークタンパク質–タンパク質相互作用についての手掛かりが得られ、このネットワークの特定の相互作用を変化させれば、機能の救済を促進できることが分かった。
2015年12月24日号の Nature ハイライト
化学:ネットワーク解析を用いた複雑分子の合成戦略
集団遺伝学:古代DNAから推定される選択圧
環境微生物学:硝化を考え直すべきとき
発症機序:嚢胞性繊維症インタラクトーム
免疫学:17型ヘルパーT細胞の病原性を修飾する因子
高エネルギー宇宙物理学:明らかにされた高速電波バースト天体
工学:全てを備えたチップ
材料科学:マグネシウム合金複合材料の新しい作製法
免疫学:腸の修復機構
結核:ATG5タンパク質の感染防御における役割