Nature ハイライト
材料科学:マグネシウム合金複合材料の新しい作製法
Nature 528, 7583
現在入手可能な最良のマグネシウム合金は、非常に軽いが、他の構造用金属ほど強度がない。マグネシウム系複合材料は、軽さを維持しながら強度を高める手段をもたらす可能性がある。今回X Liたちは、溶融金属中でのナノ粒子の自己安定化機構を通して、マグネシウムに炭化ケイ素ナノ粒子を高い密度(14体積%)で均一に分散させられることを実証している。こうして得られたマグネシウム系複合材料は強度、剛性、可塑性、高温安定性が高まった。金属マトリックス中にナノ粒子を分散させるという長年の課題を克服したこの新しい手法は、高性能軽金属複合材料を作製する広く応用可能な方法をもたらすかもしれない。
2015年12月24日号の Nature ハイライト
化学:ネットワーク解析を用いた複雑分子の合成戦略
集団遺伝学:古代DNAから推定される選択圧
環境微生物学:硝化を考え直すべきとき
発症機序:嚢胞性繊維症インタラクトーム
免疫学:17型ヘルパーT細胞の病原性を修飾する因子
高エネルギー宇宙物理学:明らかにされた高速電波バースト天体
工学:全てを備えたチップ
材料科学:マグネシウム合金複合材料の新しい作製法
免疫学:腸の修復機構
結核:ATG5タンパク質の感染防御における役割