Nature ハイライト
結核:ATG5タンパク質の感染防御における役割
Nature 528, 7583
細胞培養実験やマウスモデルから得られたデータから、オートファジーは結核菌(Mycobacterium tuberculosis)感染の制御に不可欠な機構であると広く考えられてきている。ところが、C Stallingsたちは今回、この考え方が正しくないことを明らかにした。オートファジー遺伝子Atg5は宿主免疫に重要だが、他のオートファジー遺伝子は結核の転帰に影響を与えないことが分かったのである。そして、オートファジー因子ATG5は、好中球の移動や組織損傷の調節によって結核菌感染からマウスを防御していることが判明した。
2015年12月24日号の Nature ハイライト
化学:ネットワーク解析を用いた複雑分子の合成戦略
集団遺伝学:古代DNAから推定される選択圧
環境微生物学:硝化を考え直すべきとき
発症機序:嚢胞性繊維症インタラクトーム
免疫学:17型ヘルパーT細胞の病原性を修飾する因子
高エネルギー宇宙物理学:明らかにされた高速電波バースト天体
工学:全てを備えたチップ
材料科学:マグネシウム合金複合材料の新しい作製法
免疫学:腸の修復機構
結核:ATG5タンパク質の感染防御における役割