Nature ハイライト
免疫学:17型ヘルパーT細胞の病原性を修飾する因子
Nature 528, 7583
DEAD-box RNAヘリカーゼのDDX5とマスター転写因子RORγtとの複合体は、17型ヘルパーT(TH17)細胞選択的遺伝子群の転写を協調させ、TH17リンパ球の病原性に必要とされる。今回、DDX5とRORγtが結合できるかどうかは、長鎖ノンコーディングRNAであるRmrpの結合に依存して決まることが明らかにされた。RNAヘリカーゼと長鎖ノンコーディングRNAの複合体中での関係が明らかになったことで、転写調節の役割についての手掛かりが得られるとともに、TH17依存性疾患研究を進める新たな道筋が示された。
2015年12月24日号の Nature ハイライト
化学:ネットワーク解析を用いた複雑分子の合成戦略
集団遺伝学:古代DNAから推定される選択圧
環境微生物学:硝化を考え直すべきとき
発症機序:嚢胞性繊維症インタラクトーム
免疫学:17型ヘルパーT細胞の病原性を修飾する因子
高エネルギー宇宙物理学:明らかにされた高速電波バースト天体
工学:全てを備えたチップ
材料科学:マグネシウム合金複合材料の新しい作製法
免疫学:腸の修復機構
結核:ATG5タンパク質の感染防御における役割