Nature ハイライト

免疫学:17型ヘルパーT細胞の病原性を修飾する因子

Nature 528, 7583

DEAD-box RNAヘリカーゼのDDX5とマスター転写因子RORγtとの複合体は、17型ヘルパーT(TH17)細胞選択的遺伝子群の転写を協調させ、TH17リンパ球の病原性に必要とされる。今回、DDX5とRORγtが結合できるかどうかは、長鎖ノンコーディングRNAであるRmrpの結合に依存して決まることが明らかにされた。RNAヘリカーゼと長鎖ノンコーディングRNAの複合体中での関係が明らかになったことで、転写調節の役割についての手掛かりが得られるとともに、TH17依存性疾患研究を進める新たな道筋が示された。

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