Nature ハイライト
生物地球化学:土壌管理で気候変動を緩和する
Nature 532, 7597
土壌は、温室効果ガスの人為的排出を相殺して気候変動を緩和するのに有用である可能性があり、中でも農地の土壌は有用だと考えられる。土壌の管理手法を改善すると炭素の隔離量が増加して温室効果ガスの排出量が減少することが示されており、その全球の排出量削減能力は年間数ペタグラム規模(すなわち数十億トン)のCO2に相当する。しかし、土壌管理技術の有効性を正確に監視することは、今なお困難である。さらに大きな課題は、必要な手法を必要な規模で展開することだ。今回K Paustianたちは、土壌に基づく温室効果ガス低減策のさまざまな課題を検討し、監視や実施を進めるための方策を提案している。
2016年4月7日号の Nature ハイライト
生物地球化学:土壌管理で気候変動を緩和する
神経科学:神経発達障害に見られるPTCHD1欠失
微生物学:ヒト真菌病原体で見つかった毒素
素粒子宇宙物理学:近傍の超新星の同位体記録
気候科学:過去12世紀の水文気候変動
生物地理学:最終氷期極大期以後の島の生物多様性
神経科学:捕食者のにおいに応答する神経回路
幹細胞:半数体のヒト幹細胞
免疫学:Lypd8は上皮から微生物相を隔離する
構造生物学:レナリドミドはがんタンパク質を分解の標的にする