Nature ハイライト
材料科学:新しい極性金属、理論から合成へ
Nature 533, 7601
例えば強誘電材料を特徴付ける規則正しく並んだ電気双極子は、金属に一般的に伴っているものではない。実際、金属的挙動に関与する自由キャリアは、通常は極性秩序化せず、内部電場が正味でゼロの平衡状態が実現される(ガウスの法則)。しかし、金属に極性状態が存在する可能性は基本的には排除されず、まれな例がいくつか存在する。T Kimたちは今回、ab initio計算を行って、そうしたエキゾチックな状態が安定化する可能性がある構造条件を見いだし、次にこの情報を使って、新しい室温極性金属を実験的に実現させた。
2016年5月5日号の Nature ハイライト
核物理学:原子核時計を実現するときが来たのか
神経科学:何枚もの視覚野地図
生物工学:害虫のBt毒素耐性に打ち勝つ
材料科学:新しい極性金属、理論から合成へ
幹細胞:パーキンソン病におけるSNCA遺伝子
エボラウイルス:致死的エボラウイルス病が示す免疫学的マーカー
ウイルス学:HIV-1感染に対する免疫学的予防
免疫学:オートファジーとループスの病因
細胞生物学:単一タンパク質が触媒するユビキチン化
遺伝子工学:幹細胞のCRISPR/Cas9による編集