Nature ハイライト
幹細胞:パーキンソン病におけるSNCA遺伝子
Nature 533, 7601
複雑な疾患に関連する遺伝的リスクバリアントが病態の特徴に実際にどう関与しているかを明らかにすることは、いまだに難題である。非コード領域のバリアントがシスに作用して疾患関連遺伝子の発現を変化させるという説が提唱されているが、これらのバリアントと関連付けられている疾患が複雑なため、この仮説の検証は困難になっている。R Jaenischたちは今回、遺伝学的に制御された実験系を開発して、パーキンソン病の発症とすでに関連付けられているα-シヌクレイン遺伝子SNCAの発現に対して、対立遺伝子のバリアントがシスに作用して及ぼす影響を明らかにした。
2016年5月5日号の Nature ハイライト
核物理学:原子核時計を実現するときが来たのか
神経科学:何枚もの視覚野地図
生物工学:害虫のBt毒素耐性に打ち勝つ
材料科学:新しい極性金属、理論から合成へ
幹細胞:パーキンソン病におけるSNCA遺伝子
エボラウイルス:致死的エボラウイルス病が示す免疫学的マーカー
ウイルス学:HIV-1感染に対する免疫学的予防
免疫学:オートファジーとループスの病因
細胞生物学:単一タンパク質が触媒するユビキチン化
遺伝子工学:幹細胞のCRISPR/Cas9による編集