Nature ハイライト

Cover Story:多能性を詳細に見直す:iPS細胞の10年間 — 我々が学んだこと

Nature 534, 7607

誘導多能性幹(iPS)細胞は医療技術革新の先駆けになると考えられてきた。患者の皮膚や血液などの細胞を再プログラム化してiPS細胞とすれば、それを使って肝細胞やニューロンをはじめ、疾患の治療に必要などんな細胞も分化・増殖させることができると期待されたのである。こうした発見から10年たった現在、iPS細胞は依然として有望視されているが、重用されている分野は再生医療から、ヒト疾患のモデル作製や研究、また薬剤スクリーニングへと移ってきている。今週号のNews Featureでは、この10年の進展をチャートで示し、iPS細胞研究の現状と予想される今後の傾向について論じる。

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