Nature ハイライト
材料科学:強誘電複合酸化物のモデル化
Nature 534, 7607
強誘電材料は、不揮発性メモリーをはじめとする、広範な既存デバイスや新たなデバイスに応用するために非常に注目されている。分極が異なる領域を分離する分域壁の運動の制御は重要な課題である。これまで、分域壁のダイナミクスは、特定の材料特性、固有の欠陥、界面に大きく依存していると考えられていた。今回A Rappeたちは、微視的レベルでの分域壁運動を普遍的に描像できる新しい理論と数値シミュレーションを提示している。これは、核形成と成長のモデルという点では、さまざまな強誘電体におけるさまざまな種類の分域壁に適用できる。彼らは、抗電場などの巨視的な強誘電特性を定量的に予測し、実験結果と一致させることができた。
2016年6月16日号の Nature ハイライト
幹細胞:タンパク質合成と幹細胞性
がん:p53とc-Myc経路の両方を標的にする
構造生物学:膜タンパク質の構造を脂質ナノディスクを使って保持する
地形学:ばらばらにならない彗星67Pの核
統計物理学:記憶の飛んでいない酔歩者の統計
材料科学:強誘電複合酸化物のモデル化
テクトニクス:南海トラフ地震発生帯
幹細胞:繊維芽細胞からニューロンへの再プログラム化
がん免疫学:抗PD-1/PD-L1抗体療法に対する反応性の診断マーカー
がん:膵臓がん治療の標的となるMusashiタンパク質
構造生物学:アミノ酸/代謝産物排出体の構造