Nature ハイライト
テクトニクス:南海トラフ地震発生帯
Nature 534, 7607
横田裕輔(海上保安庁)たちは今回、海底測地観測を用いて、世界中で最も危険な巨大地震震源域の1つと考えられている、西南日本沖の南海トラフに沿った地震発生帯を可視化している。著者たちは、この地域の沖合の地点の大半ですべり欠損速度が正であることを示しており、将来の地震と津波の発生源となる可能性がある、これまで知られていなかった場所を明らかにしている。他の領域で観測されるすべり欠損速度は低く、浅いゆっくり地震と沈み込む海山の分布と一致している。
2016年6月16日号の Nature ハイライト
幹細胞:タンパク質合成と幹細胞性
がん:p53とc-Myc経路の両方を標的にする
構造生物学:膜タンパク質の構造を脂質ナノディスクを使って保持する
地形学:ばらばらにならない彗星67Pの核
統計物理学:記憶の飛んでいない酔歩者の統計
材料科学:強誘電複合酸化物のモデル化
テクトニクス:南海トラフ地震発生帯
幹細胞:繊維芽細胞からニューロンへの再プログラム化
がん免疫学:抗PD-1/PD-L1抗体療法に対する反応性の診断マーカー
がん:膵臓がん治療の標的となるMusashiタンパク質
構造生物学:アミノ酸/代謝産物排出体の構造