Nature ハイライト

テクトニクス:南海トラフ地震発生帯

Nature 534, 7607

横田裕輔(海上保安庁)たちは今回、海底測地観測を用いて、世界中で最も危険な巨大地震震源域の1つと考えられている、西南日本沖の南海トラフに沿った地震発生帯を可視化している。著者たちは、この地域の沖合の地点の大半ですべり欠損速度が正であることを示しており、将来の地震と津波の発生源となる可能性がある、これまで知られていなかった場所を明らかにしている。他の領域で観測されるすべり欠損速度は低く、浅いゆっくり地震と沈み込む海山の分布と一致している。

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