Nature ハイライト

幹細胞:繊維芽細胞からニューロンへの再プログラム化

Nature 534, 7607

ある細胞系譜から他の細胞系譜へと、再プログラム化因子の発現を介して直接的に転換している細胞がたどる経路については、まだ明らかになっていない。今回、繊維芽細胞からニューロンへの直接転換過程を駆動するトランスクリプトームの変化が、複数の時点で単一細胞レベルで分析され、初期の諸段階は、前神経性パイオニア因子Ascl1により駆動されて均一的に起こるという意外な結果が得られた。転換の後半の段階で、筋原性細胞系譜に特有の遺伝子群の発現が起こることにより再プログラム化の効率が低下する。効率的な再プログラム化には、神経性因子のMyt1lとBrn2によってこうした発現を打ち消す必要がある。

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