Nature ハイライト
宇宙物理学:ブラックホール合体の検出に向けたロードマップ
Nature 534, 7608
K Belczynskiたちは今回、ブラックホール連星形成の数値シミュレーションを提示している。このシミュレーションによって、2つの大質量ブラックホールの合体である、最近初めて検出された重力波源(GW 150914)を説明する枠組みが得られる。このモデルから、こうした事象が生じるのは金属量が太陽の10%未満の環境であり、2つの前駆天体は、初期質量が太陽の40~100倍で、共通外層期に質量輸送を通して相互作用することが示唆される。計算結果からは、重力波天文台の感度が最大限に達すれば、ブラックホールの合体が1年当たり約1000件検出されると予想される。
2016年6月23日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:ハドロンを作る
神経生理学:機械的疼痛を調節するNav1.1チャネル
遺伝学:自然の遺伝的多様性とプロテオーム
構造生物学:TRPV6 Ca2+チャネルの構造
宇宙物理学:ブラックホール合体の検出に向けたロードマップ
量子物理学:素粒子物理学を模倣する4つのイオン
神経免疫学:ウエストナイルウイルスに関連した認知障害
細胞生物学:栄養飢餓状態でのオートファジーの誘導
発生学:ヒト受精複合体の構造
プロテオミクス:低分子プローブの発見