Nature ハイライト

神経免疫学:ウエストナイルウイルスに関連した認知障害

Nature 534, 7608

ウエストナイルウイルス(WNV)性疾患の患者の大半が、記憶障害など、認知機能に関わる兆候や症状を経験しているが、このような障害を引き起こす原因機構はほとんど分かっていない。R Kleinたちは今回、WNV感染後に海馬で補体を介したシナプスの刈り込み(剪定)が亢進していることを明らかにした。この刈り込みにはミクログリアが必要で、同じ機構で起こる発生時のシナプス刈り込みによく似ていた。補体かミクログリアが欠失している動物では、感染しても、WNVの誘発する記憶障害が起こらなかった。

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