Nature ハイライト
細胞生物学:栄養飢餓状態でのオートファジーの誘導
Nature 534, 7608
細胞は栄養飢餓状態に際して、細胞質内のタンパク質や小器官をリソソームで分解できるようにするオートファジーの過程で対応する場合がある。今回S Baekたちは、オートファジー調節に関与する核内事象を調べ、酵素であるCARM1(co-activator-associated arginine methyltransferase 1)がオートファジーに関連する転写因子TFEBの転写コアクチベーターであることを突き止めた。CARM1のレベルは、SKP2を含むSCF E3ユビキチンリガーゼによって抑制されているが、栄養飢餓状態後のオートファジー誘導過程では上昇する。
2016年6月23日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:ハドロンを作る
神経生理学:機械的疼痛を調節するNav1.1チャネル
遺伝学:自然の遺伝的多様性とプロテオーム
構造生物学:TRPV6 Ca2+チャネルの構造
宇宙物理学:ブラックホール合体の検出に向けたロードマップ
量子物理学:素粒子物理学を模倣する4つのイオン
神経免疫学:ウエストナイルウイルスに関連した認知障害
細胞生物学:栄養飢餓状態でのオートファジーの誘導
発生学:ヒト受精複合体の構造
プロテオミクス:低分子プローブの発見