Nature ハイライト

細胞生物学:ヒトのミトコンドリア複合体Iの組み立て

Nature 538, 7623

複合体Iをはじめとする呼吸鎖複合体は細胞のエネルギー分子であるATPを産生するので、その機能不全はパーキンソン病や老化など、さまざまな病気に結び付く。ヒト複合体Iは、その酵素機能に不可欠な14個のコアサブユニットの他に31個の補助サブユニットを持つ。これらの補助サブユニットは、会合因子の働きでコアサブユニットに付加される。M Ryanたちは今回、ゲノム編集技術を大規模なプロテオーム解析と組み合わせて、さまざまな補助サブユニットの必要性をヒト細胞で調べた。そのデータから、複合体Iのモジュールの組み立てについての手掛かりが得られ、新しい会合因子も見つかった。

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