Nature ハイライト
免疫抑制:骨髄前駆細胞の解析
Nature 539, 7627
Y Yuたちは今回、単一細胞RNA塩基配列解読法(scRNA-seq)を用いて、骨髄の自然リンパ球(ILC)前駆細胞の解析を行った。scRNA-seqのデータの解析から、PD-1(programmed death protein 1)を発現する共通の前駆細胞からILC1、ILC2およびILC3が分岐することが分かった。ILC2の発生にはBcl11bとインターロイキン25受容体の発現が必要である。活性化されたILCは再びPD-1を発現し、それがインフルエンザウイルス感染モデルおよび急性肺炎症での高いサイトカインレベルに必要であった。
2016年11月3日号の Nature ハイライト
構造生物学:蚊に効果がある殺幼虫物質BinABの構造
細胞生物学:ClpC–ClpPタンパク質分解複合体の分解シグナル
細胞生物学:がん細胞におけるテロメアの維持
生物工学:REXERを使ったコドンの置換
素粒子物理学:暗黒物質を見通す窓としてアクシオンを評価する
物性物理学:極低温のルビジウム87をかき混ぜるのではなく揺さぶる
地球力学:下部マントル条件でのブリッジマナイトのふるまい
考古学:サルが作った剥片石器
免疫抑制:骨髄前駆細胞の解析
がん:腎臓がんでのHIF-2阻害剤の働き