Nature ハイライト

幹細胞:in vitroで再構築されたマウスの雌性生殖系列

Nature 539, 7628

機能するマウスの卵を全て培養系で作り出すことは、幹細胞生物学や再生医学の分野における長年の目標であり、今回の研究はその成功について報告している。林克彦(九州大学)たちは、マウスの多能性幹細胞から機能する卵母細胞をin vitroで作り出した。この卵母細胞は、受精させて、完全な生存能力を持つ子孫を生み出すことができる。彼らのプロトコルは、減数分裂と卵母細胞の成長の両方を再現するものであり、in vitroで作られた卵から受精後に多能性幹細胞株を単離することもできたことから、哺乳類の完全な雌性生殖系列サイクルが培養皿の中で再現されたことになる。

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