Nature ハイライト
神経科学:睡眠パターンを制御する遺伝子
Nature 539, 7629
概日リズムを調節する分子経路は詳しく研究されてカタログ化されているが、それに比べて睡眠の恒常性を制御・促進する分子機構の解明は進んでいない。今回、船戸弘正(筑波大学および東邦大学)たちは、順遺伝学的スクリーニングを用いて、睡眠/覚醒バランスに影響を及ぼす2つの変異を突き止めた。著者たちは、Sik3プロテインキナーゼは総覚醒時間の決定に不可欠であること、そして陽イオンチャネルNALCNの変異がレム睡眠のエピソード持続時間と総レム睡眠時間を調節することを示している。
2016年11月17日号の Nature ハイライト
神経科学:睡眠パターンを制御する遺伝子
幹細胞生物工学:造血幹細胞での遺伝子ターゲッティング
がんの代謝:LKB1に関連するがんでのエピジェネティック機構
微生物学:環境中の非メタン炭化水素の酸化
高分子:ウエアラブルエレクトロニクス用の新しいポリマー
地球化学:沈み込み帯の流体のpHと岩石の化学的性質
生態学:植物の栄養と害虫に対する脆弱性
神経科学:アストロサイトのカルシウム信号とリンクした行動
免疫学:マクロファージのPI 3キナーゼγは免疫抑制を制御する
免疫学:チェックポイント阻害に対する耐性の原因
分子生物学:Hsp70の作用の新規な機構
遺伝子調節:lncRNA機能の探索