Nature ハイライト

神経科学:アストロサイトのカルシウム信号とリンクした行動

Nature 539, 7629

グリア細胞のカルシウム信号は神経機能に関与すると提唱されているが、その証拠はまだ間接的で断片的である。しかし今回、M Freemanたちは、ショウジョウバエ(Drosophila)のアストロサイトで、オクトパミン/チラミン受容体(Oct-TyrR)とTRP(transient receptor potential)チャネルのWater witch(Wtrw)が、2種類のニューロン間の神経調節と、幼虫の感覚駆動性行動に不可欠であることを報告している。この研究により、アストロサイトのカルシウム信号が神経回路機能と動物行動において必須の仲介要素であることが初めてin vivoで実証された。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度